私が美人画を描いている理由
2009.06.16 Tuesday 01:29
唐突ですみませんが
「私が美人画を描いている理由」を書いたことがあったかな?と
思いまして、ちょっと書いてみようと思います。


ジェンダー(性差)は、美術界で永遠の課題でもある。
しかし、そんな事に気が付いたのは、ずっとずっと後の事。

動機は、幼少期にさかのぼるかもしれない。
うちの家は、男尊女卑の傾向が強かった。

「私も羽布団が欲しい」
「女は嫁に行くんだから、良いもの買ってももったいない」

「アメリカに留学したい」
「貴方は女だからダメ」

「大学へ行きたい」
「女が勉強してどうするの」

両親は古いタイプの人で、判断基準は、
私の能力ではなく、私の性別にあったようだ。

好奇心旺盛で大きな夢を描いてばかりの私に対して
両親はため息をついていた。
「貴方が男だったらねぇ」と。

中学生の頃だったと思う。
女と言う性別に対して、いや、女に産まれてしまった事に対して
「はがゆさ」や「くやしさ」を持ち始めたのは。

女に産まれたという理由だけで
出来る事が限定されるなんて、そんなバカなことがあるもんか。
なぜ女が勉強しちゃダメなの?
何度考えても、自分の中で答えは見つからなかった。

そういうわけで、
思春期は、両親と衝突ばかりしていたんですね。


女に産まれてしまった事へのコンプレックス。
心の叫び、自由への憧れ。
そして、女と対峙する男という生き物への憧れ。

未来への夢と理想の前に立ちはだかる性差という壁。
努力したからといって男に変身出来る訳じゃない。
夢多き私には、女に産まれたという理由だけでは
諦めきれない事が多すぎた。

大いなる矛盾。

自分の中の疑問に答えを探すように
哲学的な思考を巡らせる高校時代。


私の描く女性は、美人画と呼んだとしても
決して美人ではありません。
皆、葛藤し、人生をもがいている女性たちです。

女である事が嫌なんじゃない。
でも、女に産まれてしまった事を時々嫌になる。

時とともに変わりゆく時代性と
太古の昔から与えられた普遍性(性差)との狭間で
この世に授かった命から目を背けず
自分らしく生きる道を模索しているのです。

大嫌いな自分(女)と、大好きな自分(女)と
矛盾という敵と、これからも闘い続けるのです。

闘う相手は、どこかにいる誰かではなく、
そこにいる自分自身。

誰に勝てなくても良い、自分に負けるな。
そして、女である事に堂々と胸を張れ。




ま、要するに。

芸術家というのは往々にして、
トラウマやコンプレックスを描きたくなるもんです(笑)
| AKIKO TAKEMOTO | 現代美人画 | comments(3) | trackbacks(0) | pookmark |
Comment
2009/06/18 2:29 AM posted by: あき
やぎちゃんさん>
コメントありがとうございます。
おかげさまで、今はかなり思い通りに仕事が出来るようになりました。

来期は、関西でのイベントも計画したいなと思っておりますので
いつかお会い出来るかも知れませんね。

のなすいまさん>
女性の社会進出は、両親の時代に比べて
現在は、随分働く女性への環境が良くなったので
今はそれなりに充実した日々を過ごしています。

クリエイターは、多少のコンプレックスがあった方が
面白い作品が描けるような気もします。
壁や障害さえも、自分に与えられた特権だと思って
ポジティブに楽しんでしまいましょう♪

2009/06/17 4:51 PM posted by: のなすいま
こんにちは、1ステージの会場では大変
お世話になりました。お元気ですか?

今日は全国的に温度が高そうで、もう夏バテ気味です。竹本さんの描かれる【女性】は皆、きりっとしていてとても格好いいです。

ところで竹本さんはLGBTと言う名称をご存知
ですか?(レズビアン、ゲイ、トランジェンダーなどの有名どころ?)とインターセックスや、クエスチョニングなどのIやQなど
があります。因みに私は、どちらかと言うと
IとQの狭間のようなセクシュアリティーです。

【普遍】という言葉と共に括られる
【何か】は以外と近代の
思い込みにも規定されます。でも、
格好いい【女性】を描こうとする竹本さんの
姿勢にワタシの闘い方と通じる部分も
感じて頼もしいし、羨ましいと感じる部分もあります。ワタシにとっての心のライバル
だと思って頑張りたいですw

まだ、足元にも及んでいませんけどね;;
2009/06/16 9:55 PM posted by: やぎ
ご活躍の様子、ブログで拝見しています。
私は、小学校の時から周囲に立派な女性が沢山いたこと、また尊敬すべき姉にも恵まれたこともあり、自称男女同権主義です。
女性の中にはakiさんのように感じておられる方が多いと思います。わたしとしては、akiさんが言われていることは十分理解できます。
今後とも一層のご活躍をお祈り致します。
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